十夜法会開催
平成21年11月14日

十夜法会が執り行われました。鷲林寺には11ケ寺の結衆寺院がありますが、、結衆寺院の年中行事で重要な法会であります。

十夜法会とは、もともと十月六日から十五日までの十日十夜に執り行われる行事で、広くは各宗寺院において行われました。現在は簡略化されて、その執り行い方は地方によって異なります。
これは『無量寿経』(むりょうじゅきょう)に「此土において善をなすこと十日十夜なれば、他方諸仏国土において善をなすこと千歳なるに勝る」という説に基づいたものです。
またこの時期は農作業もほぼ終了し、収穫をすませた農閑期に当たりますので、仏恩報謝のほか、収穫感謝の法会でもありました。

結衆寺院では、これに習い古来より11ケ寺が輪番制となり、一座の法会を勤めることになっております。従いまして、11年に一度めぐってくる重要なお勤めなのです。当番寺院の檀信徒の総先祖供養法会であります。
また、十夜法会に当たる年は、畳替え・ふすま替え・壁の塗り替えなどお寺を綺麗にするなど、節目の年とするのが習慣となっています。

この度、鷲林寺では老朽化が激しく、痛んでおりました本堂の改築工事を記念事業として執り行う計画をたてました。檀信徒の皆様からの心のこもったご寄進をいただき、無事工事完了し、11月14日午後3時より結衆寺院参集のもと2時間30分かけて『中曲理趣三昧法会』にて十夜法会を執り行いました。


改築工事完了した鷲林寺本堂
荘厳された本堂内陣
住職が導師となり、結衆寺院11ケ寺(副住職
を含む17名)によって『中曲理趣三昧法会』が
執り行われた
総代さんをはじめ、多くの檀信徒が参拝された
中曲行道(ちゅうきょくぎょうどう)
お経を唱えながら、道場内を回る
本堂内に入れない檀信徒の方々は
テント内にてお参りしていだいた


写真提供 赤松敏博氏

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